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2025年、厳しかった気候の変調

  • 執筆者の写真: つ組 農事組合法人
    つ組 農事組合法人
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分
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長かった夏も終わり、いよいよ冬の到来です。11月を迎えていきなり氷点下になるなど、最低気温の低い日が多く続き、トマトの樹はすっかり元気をなくしてしまいました。夏秋トマト栽培もそろそろ終了しますので、今年を振り返ってみたいとおもいます。


2月は極寒の日が続き、播種後のセルトレイ育苗で失敗してしまいました。種を撒き直した結果、収穫が3週間も遅れてしまい大損害となりました。6月は雨があまり降らず、記録的に早い梅雨明けとなりました。7~8月は記録的な酷暑。雨が全く降らず晴天が続いた結果、初めて夏に農業用水が枯れる事態に。潅水も追肥もできない高温状態が2週間以上続いてしまい、9月以降の着果不良・収量減に影響しました。10月は記録的な曇天、日照時間は観測史上4番目に低くなりました。11月は冒頭に述べた通り、例年よりも早く氷点下になるような日が続き、樹が早く弱ってしまいました。


以上振り返ると、非常に厳しい気候の一年だったといえます。冬は寒く、夏は暑く、そして雨は降らず。夏に農業用水が枯れたことが特に厳しかったです。気象変動の予測では、2200年には今から3℃、最大7℃も上昇するそうです。これは来年も今年同様であることはもちろん、その後も緩やかに、しかし確実に悪化していくことを示しています。我々農家はこの厳しい未来予測を受け入れて、想定して、対処していく必要があります。


「もっと強くならなければいけない」


晩秋の午後、陽光が遠くまで伸びていく景色を眺めながら、自分の道も伸ばしていけるように強くあろうと誓いました。

 
 
 

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