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農産物の価格高騰

  • 執筆者の写真: つ組 農事組合法人
    つ組 農事組合法人
  • 2月21日
  • 読了時間: 2分

 最近、お米や野菜の高騰が世間を騒がせています。農家としてあれこれ考えますが、生産者と消費者の両面の立場にありますので、比較的公正にみれるのかなと思います。結論を言いますと、確かに消費者としては困りごとですが、それ以上に農家は困っているので、社会全体のためにも受け入れていく必要がある、と考えています。


 お米も野菜もどちらも高騰していますが、原因は別にあるようです。


 お米の価格高騰はあまりに急激であり、米離れ、もしくは国産離れという悪影響がでてきています。投機筋が発生している疑惑など原因が分かっていませんので、早く解決して落ち着いてほしいところです。ただこれまでお米は安すぎる状態が続いており、農家が負担を背負うことで成り立ってきました。米は日本人の主食ですので、このまま安価な外国産に流れるのではなく、米農家を守る農業政策が求められているのだとおもいます。


 一方の野菜ですが、こちらは気象問題によるものですので、気象次第では下落する可能性もあります。ただし温暖化による気候変動は収まりそうにありませんので、市場価格は高止まりが予想されます。気候変動への対応は容易ではないので、大規模産地にとっては厳しい状況ですが、価格向上は米同様に必要です。営農経費(種苗、肥料、資材、農機、人件費、燃料、運賃等)は全て高騰しているのに、農産物価格だけは変わらず、農家にとってたいへん厳しい状況でした。そのような状況下で農産物価格が向上したことは、多くの農家に希望をもたらしたのではないでしょうか。中小規模農家は気候変動に比較的対応しやすいとおもいますので、なんとか対応して所得をあげていただきたいです。


 農産物価格が向上することは生活に直結するためつらいことですが、他の物価と同様に上がらなければ、その負担を農家が背負うことになります。社会全体が良くなるよう、農産物価格が向上していくことはあたりまえだという考えが、社会に普及してほしいと願います。


写真:雨がずっと降らないので乾燥しきっている畑

 
 
 

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